共済コラム

金字塔

2018年10月1日

 「えっ!? また」思わず叫んだ。9月6日早朝のテレビニュースで知った「北海道胆振東部地震」は、多くの死者、負傷者と甚大な被害をもたらした。
 後に組合員とその家族、退職者の会の皆さん全員が無事と知り胸をなでおろしたが、一刻も早い復旧・復興を願うばかりである。

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 その時、慌てて現地の仲間たちに連絡したが、異口同音に強い揺れの恐怖とともに、停電で情報が入らない不安を語っていた。全道ブラックアウトという日本では起らないとされていた事態に見舞われたのである。
 またも、災害時の電力供給とエネルギー政策に課題が投げかけられた。

 翻って、こうした時にお役にたてる自然災害共済の関東の加入率は6.5%、500人の支部で30数人しか加入していないことになる。損保協会のデータによれば、地震保険の付帯率は大幅に伸び、特に関東地方では東日本大震災で被害が大きかった茨城、栃木、千葉県で、その傾向が顕著だ。

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 また、JP共済生協が実施した組合員意識調査では、自然災害に対する不安感が高い一方、加入方法がわからないとか、身近な組合役員からの声掛けがあれば検討したいとの声も多い。
 組合員の潜在的ニーズはある。後は「正しく伝える」だけだ。

 さて、皆さんはエジプトのピラミットを日本語で何というかご存じだろうか?

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 答えは「金字塔」。単純にピラミットの形が金という文字に似ているから、「金という字のような塔」が語源らしい。
 また、「偉大な功績をあげること」を「金字塔を打ち立てる」と言うが、これは古代エジプト人が、ピラミッドの建設を成し遂げたことに由来している言葉だという。

 先日の前期支部共済担当者会議において、昨年度に顕著な実績をあげた水戸支部、南総支部、関東郵便輸送支部から取組報告があったが、三支部ともに「仲間への想いの強さ」が印象的だった。中でも、「全国優秀支部表彰」を受賞する関東郵便輸送支部は、4年目で初めて関東からの受賞支部となった。まさに「金字塔を打ち立てた」といっても過言ではない。
 輸送支部は関東支社と関東5県に所在する営業所で構成されており、支部活動の苦労は容易に想像がつく。
    支部からは①広域のため執行部が日常的に集まることは不可能なので、定例日を設けて集まり情報の共有化をはかった、②組合員の想いを知るために支部独自のアンケートを実施した、③支部共済ニュースの発行と学習会を開催した―等の地道な努力が報告されたが、「あくまで組合員の理解があったから」と堀江支部長は謙虚に話す。
改めて関係者の献身的なご尽力に敬意を表すとともに、10月10日に青森市内で行われる表彰式と全国交流会には、胸を張って参加してほしい。
 さあ、次に続くのはどの支部だろうか?

    (Komu-taka)





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