共済コラム
野球の神髄
2017年11月1日
プロ野球の日本シリーズが開幕した。本稿が家庭に届くころは日本一が決まっているが熱戦を期待したい。今年はパリーグの「ソフトバンク」とセリーグの「DeNA」との対戦となったが、両リーグの代表を決めるクライマックスシリーズは、パリーグはレギュラーシーズンの覇者だったが、セリーグは、1位と大差をつけられた3位のチームが「下克上」。「こんな制度があったなら・・・」と、先の衆議院選挙で落選した候補の溜息が聞こえてきそうである?(不謹慎)。
さて、日曜の朝はTBSの「サンデーモーニング」を観る。政治・経済や社会問題に対し、権力者に媚びることなく庶民や弱者目線で鋭く深堀する報道姿勢がいい。また、スポーツコーナーの名物、野球評論家・張本勲氏の「喝」と「あっぱれ」も楽しみである。安倍政権とJP労組未加入者に「大喝」と言いたいところだが、本稿では「野球」について記したい。
張本氏の「喝」は、大リーグ選手の怠慢プレーに多く、特にバックアップ(カバーリング)に厳しい。氏曰く「アメリカ野球は大ざっぱ、日本は少年野球の時からバックアップの大切さを徹底的に指導される」とのこと。
小生、若かりし頃、分会野球部のエースピッチャーだった(当然弱小チームだが・・・)。塁上に走者がいる時は、捕手からの返球の都度、遊撃手と二塁手は私の背後に走り寄る。もし、返球がそれ捕球ミスをした時、走者の進塁を許さないためである。投手は、外野からの送球の際は本塁や三塁へカバーに走る。仲間がするかもしれないミスを予想して、そのミスが起きた時のため常に全選手が動いている。一見無駄に思える動きだが、この献身的な動きが失点を防ぐこともある。このバックアップ精神こそ、野球というスポーツの神髄ではないかと思う。
共済の助け合い精神も組合員相互のカバーリング、安心のバックアップ機能と言える。「私は大丈夫」という人がいるが、交通災害共済だけでも昨年度、1億2500万円(関東は210件・2千465万円)の共済金が支払われている。また、残念ながら今年4月から関東支社管内で350件ほど業務中の交通事故が発生しており、誰もが遭遇する身近なリスクといえる。日常的に自転車、二輪・四輪車に乗る方はもちろん、外出時の備えとして全組合員に加入をお奨めする。せっかくの自分自身と家族、そして仲間のためのバックアップ機能なのだから、自分だけは大丈夫という慢心に「喝」である。
(Komu—Taka)