共済コラム
なぜ富士山は日本一?
2018年9月1日
残暑お見舞い申し上げます。「今年の夏は胸まで熱い不思議な不思議な夏です」。筆者と同世代ならご存知だろうキャンディーズが歌った「暑中お見舞い申し上げます」の歌いだしである。
余談だが、4月の人事異動の挨拶状が「かもめ~る」を使って「暑中見舞い」として届くようになったのはいつ頃だろうか。少しでも業績に貢献したい気持ちはわかるが、どうも季節感が・・・!?
この歌がヒットしたのは1977年、41年前になる。筆者が横浜の郵便局に就職して2年目の夏、暑くて集配作業中に倒れそうなったことを覚えている。熱中症だったのかもしれない。今では考えられないだろうが、配達途中に自販機で買った飲料水を飲んでいただけで懲戒処分になった時代だった。
しかし、調べてみるとその年の横浜では一度も猛暑日(35℃)を超えていなかった。それが今年はすでに6日を数えている(地方部のある「さいたま市」では22日)。こうした異常気象は日本だけではなく世界中で起きている。
やはり、地球温暖化の影響だろうか。国連の報告書によれば、今世紀末までに平均気温が最大5℃近く上昇し、2050年の日本では、「京都の紅葉の見ごろはクリスマス頃になる」と予測している。将来世代に何を残すのか、今を生きる我々の責任が問われている。さて、時にはこの暑さから逃げて高原の涼しい風に吹かれてみ
たいと思う。が、富士山頂では、夏でも真冬並みの気温になるらしい。さすが標高3,776mとなれば下界とは別世界だ。ある時先輩に「なぜ富士山は日本一なのか?」と問われ、「一番標高が高く形がきれいだから」と答えると、「その高さと美しい円錐形を支える広大な裾野を持っているからだ、富士山を見習え」と先輩。
組織は支部・分会がシッカリしてこそと受け止めた次第である。
7月の地方大会で顕著な実績を残した水戸支部の北村さんとともに、南総支部が共済表彰最優秀賞を受賞した。その受賞理由は加入促進に関わった組合員数が最多であったからだ。いわば、「裾野」が評価されたのだ。組合員一人ひとりが共済の伝道師となって仲間に声をかければ、助け合いの輪はもっと大きくなり、お互いが困った時に支え合う力も豊かになる。
関東は、9月20~21日にかけて前期支部共済担当者会議を開催し、今年度の実質的な活動のスタートを切る。関東における共済活動の裾野をさらに広げ、その目的をはたすため各支部の奮闘に期待したい。
ちなみに、筆者はキャンディーズ3人の中でランちゃん派だった(現在は俳優水谷豊の奥様)。公開が1981年と古いが、その伊藤蘭が郵便配達員に扮する武田鉄矢と夫婦役を演じた映画「俺とあいつの物語」は秀作。ごラン(覧)あれ。 (Komu-taka)