共済コラム
魅力度ランキング
2021年1月15日
新型コロナウウィルス感染症拡大に伴い関東地本内では、埼玉県と千葉県に続いて栃木県にも緊急事態宣言が再発令された。
そうした感染リスクが高まる中でも、「エッセンシャルワーカー」の名のもとに、連日、奮闘している組合員の皆さんに改めて敬意を表したい。
さて、郵政関係者にとって昨年の数少ない明るいニュースと言えば、第40回全日本実業団対抗女子駅伝での日本郵政グループ女子駅伝部の2年連続3度目の優勝だろう。
選手や関係者に遅ればせながら祝意を表したい。やはり第1位は良いものである。
一方、同時期に筆者にとってショッキングなニュースが飛び込んできた。「都道府県魅力度ランキング」において、なんと栃木県が最下位になったのだ。
それまで7年連続で最下位に君臨していたお隣の茨城県は、中途半端な42位にランクアップした。
かつて筆者が地本委員長として茨城連協の「新春の集い」であいさつした時、「このランキングの信憑性は疑問だが、JP労組関東の中ではナンバーワンを目指してほしい」と激励の意味で茨城県の最下位に触れたら、その後にあいさつした茨城県知事(当時)に、「茨城にはサッカーJ1の「鹿島アントラーズ」があるが、J2のチームしかない栃木には言われたくない」などと反論され会場が沸いたことを思い出した(ちなみに知事とはそういう掛け合いができる関係だということ)。
栃木県知事は、納得いかないと東京の調査会社に乗り込んだそうだ(それも公務出張で?)。
地元では「よく言った」、「大人げない」と評価は分かれるが、自身が出馬した知事選の直前であったことが影響したのは間違いないだろう(実際に選挙の争点となり、街頭演説で「宇都宮ギョーザが水戸納豆に、日光中禅寺湖が霞ヶ浦より魅力がないのか」と発信し謝罪した候補が落選したのだ)。
その際、調査会社の社長からは、「栃木県は魅力的なのにPRが下手」と逆に指摘されたそうだ。
言われてみればユネスコ世界文化遺産の日光の社寺、同じく無形文化遺産の烏山の山あげ祭りと鹿沼の秋祭り、鬼怒川、那須などの温泉、生産高日本一のイチゴと干瓢、そして米国CNNが選ぶ「世界の夢の旅行先10選」に国内で唯一選ばれた足利フラワーパークの大藤など、名所、景勝地、グルメもたくさんある。
調査方法の是非は別にして、PR不足の指摘は納得である。
翻って、JP共済生協にも組合員にとって魅力的な制度(商品)がラインナップされている。しかし、それを知らない組合員が数多く存在することも事実で、PR(周知)不足の謗りは免れない。やはり、地方部方針の「正しく伝える組織・人・活動づくり」が急務である。
昨年末に開催した「地方共済運営委員会」で前期強化期間の評価・反省の時間を設けたが、各連協役員は異口同音にコロナ禍の影響によって低迷したと総括した。この活動環境での困難性は十分理解できる。しかし、この先が不安だからこそ、助け合い、支え合いが大切なのではないだろうか。
少なくとも、様々なチャネルを駆使し、職場で「正しく伝えること」が肝要だと思う。地方部も「正しく伝える」努力をこれからも続けたいと考えている。
テレビやラジオでは、この話題でタレントたちが「栃木県出身の『U字工事』のアピールが不足している」と言っていた。
こんな時こそ、「ごめんね、ごめんね〜」である。
(komu-taka)