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「3.11を忘れない関東集会」を開催-あの時の体験や想いを風化させてはいけない

2016年4月10日
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 3月19日(土)に「3.11を忘れない関東集会」を宇都宮市で開催しました。この集会は、東日本大震災の発生した翌年、2012年から「2011年3月11日」を忘れない・風化させないために始められた取り組みで、今回は、関東地本のサポート支部である岩手県南リアス支部をはじめ、関東各支部および連協代表者、関東地本執行委員、地方ユースネットワーク・女性フォーラム常任幹事と、役員育成ゼミ受講者8名を含めた107名で開催しました。

 

 

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 集会冒頭には小室委員長より、昨年9月の関東・東北豪雨の際に、岩手南リアス支部や四国地本からいただいた支援(義援金)への感謝の言葉とともに、関東地本は3.11を決して忘れないため、「心ひとつにカンパ」とこの集会を継続していくことについて話された一方で、毎年3月11日が近づくと連日に渡りマスコミ報道がされるが、被災地の復興・再生と称して計画されている「スーパー堤防や高速道路」などは、果たして被災地の復興に本当に必要なのか、詳細を調べるべきという問題認識、さらにはJP労組関東の組合員へ向けて、ぜひとも岩手県をはじめ東北へ足を運んで、見てきたことを家族や職場の仲間に伝えてほしいとあいさつがありました。

 

 続いて、岩手南リアス支部から参加いただいた熊谷書記次長より、9月の豪雨災害へのお見舞いの言葉とともに、被災された経験を踏まえ「災害はいつ起こるか分からない」という、常に危機管理の意識を持たなければならないことに触れたごあいさつをいただきました。

 次に「東日本大震災からの5年を振り返って」をテーマとした篠原書記長からの「基調提起」があった後に、岩手連協伊藤議長から「特別講話」をいただきましたが、ご出身の陸前高田市の状況や、地元消防団員としての実体験をもとにした内容に、参加者は真剣に耳を傾けていました。

 

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 続いて小野瀬執行委員から、先に開催された「2016年心ひとつに東北集会」の参加報告がされた後に、「自ら考える『実践企画』」が行われました。実践企画のテーマについては、①危機管理・防災策、②被災地の復興サポート企画、③地域社会における“絆”の再生-のいずれかを選択して参加者全員が企画案を作成しました。参加者を代表して「役員育成ゼミ受講者」の磯貝さん(群馬西部支部書記次長)と、相澤さん(熊谷支部書記次長)から、危機管理・防災策をテーマにした「支部でできる実践企画案」の発表後、閉会となりました。

~特別講話~


東日本大震災を風化させず、教訓とするために

講師:JP労組東北地本岩手連協議長 伊藤 洋 氏

 

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 震災発生翌日の3月12日には、ユースネットワークの集会を「(被災により廃止が決定した)かんぽの宿松島」で予定していて、「もし、震災発生が1日遅れていたら」と考えると、今でも背筋が凍る想い。小学校の校庭に避難所が建てられていることもあって、再開もままならない中、子どもたちの「いつ授業が始まるの?」との純真な質問に答えられない、複雑な心情を抱いた。そんな環境の中で、「プロ野球選手やAKB48の被災地訪問」については様々な世論があるが、久しぶりに笑顔を見せる子どもたちの姿を目の当たりにしてきた経験から、良い影響があると感じている。
 (3.11の教訓が活かされているのか)大震災発生後、危機管理マニュアルは作成されたが、果たしてすべての職場で災害時の対応について労使間で共有化が図られているのか、私たちはしっかりとチェック機能を働かせなければならない。(概要)

 





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