2020年JP労組埼玉新春の集いを開催しました
2020年2月25日
2020年1月17日、ラフレさいたまにおいてJP労組埼玉連協、2020年新春の集い・新春セミナーが開催されました。JP労組埼玉連協内各支部・退職者の先輩のみなさんをはじめ、埼玉県内の協力議員、政治団体、労働団体および福祉団体合わせて百名を超える皆さまにお集まりいただき、盛大に開催されました。
新春の集い冒頭の主催者代表あいさつでは、赤羽議長より、来賓臨席への御礼とともに2019年末に発表された、「かんぽ生命保険の契約問題」による総務省および金融庁からの日本郵政・日本郵便・かんぽ生命保険への行政処分に対して、「極めて厳しい内容であり、厳粛に受け止めなければならない。社長等が引責辞任したことついては、経営責任に対する判断として、一定受け止めるところである。」と評すると同時に、「経営陣の交代によって全ての問題が解決するわけでなく、お客さまの信頼を取り戻すための道筋を示し、再発防止を徹底することが真に重要となる。」と改めて問題解決のために今後の抜本的な対策の重要性とJP労組のチェック機能、特に働く組合員に一番近い存在の支部運動の活性化が重要との認識を示しました。
また、政治課題について、昨年7月に行われた第二十五回参議院選挙で、「小沢まさひと」当選に向けた支部役員および組合員に対しての御礼が述べられた一方、桜を見る会の様々な疑惑、IR参入を巡る贈収賄で現職議員が逮捕されるなど、現政権への問題を提起しました。
2019年は多くの自然災害やかんぽ問題をはじめとする多くの事業課題があり、新年を迎えても、働く組合員のみなさんは、日々不安を抱えながら懸命に働いています。2020年も埼玉連協は組合員が、誇りをもって安心して働ける職場環境を目指すため、本部・地本と連携し、全力で課題解決に取組みます。
新春セミナーでは講師に望月依塑子(もちづきいそこ)氏を招致し、「無関心と忖度で劣化していく政治とメディア」について講話をいただきました。望月氏は菅内閣官房長官の記者会見で忖度の無い質疑を繰り広げたことで一躍有名になりました。講話では元TBS記者の準強姦事件や桜を見る会に係る疑惑での取材を通じ、政治が検察や企業に関して考えられないような圧力をかけていることを提起し、言論統制、国民の知る権利が忖度によって脅かされていることを述べられました。特に我々が働いている日本郵政グループも大企業であり、元公務員であることから、民営化十年が経過した今でも、都合の悪いことが伝わらない企業風土が蔓延しています。世界では弱い立場の人たちが勇気を持って社会の実態を発信する気運が高まっています。かんぽ問題で社長等が変わり、経営幹部から企業風土改革が声だかに発信されていますが、現場の実態をしっかりと問題提起するためにはガバナンスの一翼を担うJP労組の組織力が不可欠であり、組合員一人ひとりが問題意識を持ち、団結し、話しやすい職場を作ることが真の企業風土改革に繋がっていくと考えます。