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新年のご挨拶


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謹賀新年~丁酉。JP労組結成10年、飛躍の年に。~

2017年1月1日
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 新年あけましておめでとうございます。

 組合員、家族の皆様には、お健やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。日頃は、JP労組関東の運動に対しご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。本年も変わらぬご支援よろしくお願い申し上げます。

 さて、昨年を振り返りますと種々雑多な出来事がありました。
 まず、熊本地震をはじめ、多くの自然災害が発生しており、一刻も早い復興を切望するものです。

 

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 そのうえで、何と言っても7月の第24回参議院議員選挙において、私たちの代表として比例区に擁立した、難波奨二候補の当選を果たしたことです。難波参議院議員には、さらに政治手腕を発揮し公約実現に向けた活躍を期待したいと思います。

 地方本部も、一票、一票に託された想いを大切に、運動を前に進めたいと思います。ご尽力いただいたすべての皆様に、選挙区の推薦候補へのご支援を含めて、改めて感謝申し上げるとともに、お互いの健闘を称え合いたいと思います。

 しかし、残念ながら与党の大勝を許す結果となり、力ずくの政権運営が横行し「選挙では争点を隠し、低投票率でも勝てば選挙で語らなかった政策を推し進める」、いわば「だまし討ち政治」が増長しており、民主主義の危機を強く感じております。

 11月に来日したミャンマーの民主化運動の指導者、アウンサンスーチー外相は、「民主主義の発展にゴールはない。一度運動を止めると、使わない筋肉のように衰えてしまう。だから運動を続けている」と話されました。この想いを皆さんと共有し、次の戦いに備えたいと思います。
 特に、いつあってもおかしくない解散総選挙では、組織内議員である千葉9区・奥野総一郎衆議院議員の再選とすべての推薦候補の勝利を果たし、再度、政権交代可能な二大政党的体制を構築し政治に緊張感を取り戻したいと思います。

 

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 次は、「第4次産業革命」も呼ぶべきAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、ビッグデータの活用による技術革新が、従来にないスピードとインパクトで進行し産業構造に変化をもたらしていることです。郵政グループに関連する物流分野では、ロボットの活用や要員算出システムの開発、金融分野ではコールセンターや顧客サービスで活用されているようですし、既に、かんぽ生命は支払審査業務でAIを取り入れております。

 一方で、こうした産業構造の変化への対応が不可欠であることが前提ですが、いくら時代が変化しても、ヒューマンスキル、つまり、人でしかできないことはたくさんあると思います。

 そうした中で10月、大手広告代理店社員の過労自殺という傷ましい事件が発生し労災認定されました。遺族の「命より大切な仕事はない」との悲痛な叫びは多くの人々の共感を呼び、長時間労働是正に対する社会的気運が高まる契機となりました。政府も働き方改革と称して議論をしていますが、今問われているのは、「働かせ方」の見直しであり、経営側の意意識改革だと思います。

 私は、働く者の意欲を引き出し、技術の伝承を図る、その決断が成長する企業か否かを決めるといっても過言ではないと思います。
 従来の「人件費は少ない方が良い」という固定観念と一線を画して、人件費は企業成長原資であるとの発想の転換を図るべきです。それは、労働集約型で人的依存度の高いマンパワー企業である郵政グループにとっても、有効な手段です。しかし、必要な要員や備品等が不足している現状は論外であり、その改善は焦眉の急です。

 今年の春闘は、新たな枠組みで闘うことになりますが、こうした社会・産業構造の変化に向き合いつつ、組合員の生活実態や郵政職場の格差を直視した経済要求と、将来を見据えた要員課題や長時間労働是正などの政策要求の両面から、人への投資を勝ち取る闘いを目指したいと思います。

 スポーツシーンでは、8月に行われたリオオリンピック、パラリンピックで日本選手団が大活躍し列島が沸き立ちました。数ある名場面の中でも、100m9秒台や決勝進出者が一人もいない日本チームが銀メダルを獲得した4×100mリレーの快挙は見事でした。マスコミ報道により卓越したバトンパスの技術ばかり注目されますが、私は、バトンを渡す相手を信頼する気持の勝利だと感じたところです。

 

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 また、11月、全日本実業団女子駅伝でのJP日本郵政グループの初優勝には感動と元気をいただきました。創部からこの間、選手の故障などで多くのご苦労があったようですが、監督と選手、そして選手同士の絆を紡ぎ、信頼のタスキをつないで第36代駅伝女王に輝いたのは、感謝の「あっぱれ!」です。

 そして、この2大会に限らず、最近のスポーツ選手のコメントは、異口同音に、チームワークの重要性、アスリートしての誇り、支えていただいた方への感謝の気持ちを述べております。私たちの職場も、経営陣と働く者、あるいは上司と部下の相互信頼、仕事への誇り、一緒に働く仲間の連帯感、そして、お客さまへの感謝の気持ちがあってこそ、働きがいのある職場になると思います。そんな職場づくりと、助け合うこと、支え合うことが力となる社会の実現に向け、全力をあげたいと思います。

 さて、今年の十二支は酉、干支は丁酉(ひのととり)です。前回の丁酉は、60年前、私が生まれた1957年。いくつかの出来事を記しますと、東京がロンドンを抜いて世界一の人口都市になり、ソ連が世界初の人工衛星の打ち上げに成功、東海村の日本原子力研究所で日本初の原子力の火が灯り、トヨタが米国へ自動車輸出を開始したことなどです。
 それから60年の歳月を経て、東京一極集中、ソ連の崩壊、福島原発事故の発生、貿易摩擦とTPPなど、当時は想像すらしていなかった問題が起きています。

 そして、2017年の丁酉、JP労組は、結成10年を迎えます。
 国際的には、英国のEU離脱や米国のトランプ現象の影響でしょうか、欧州でもナショナリズムが台頭し、ヘイトクライムの動きが活発化ており、紛争が絶えません。国内でも格差と貧困の分断社会が進み、先行き不安と不透明感は否めません。また、郵政グループの経営に直結する、ゆうちょ、かんぽの限度額、新規業務への参入緩和、ユニバーサルコストの確保策や税制問題などの政治的課題の決着はついておりません。

 

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 組合員の皆さん、JP労組は、結成10年という節目の年に、新たな説得力のある未来図とJP労組の自画像を示します。明るい未来のために一緒に議論し創り上げ、飛躍の年にしましょう。

 
 結びに、本年が皆様にとって 良き一年でありますようご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。

   2017年元旦

日本郵政グループ労働組合関東地方本部
執行委員長 小室 隆行



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