恭賀新年〜天馬の如く飛躍の年に〜
2014年1月1日
新年明けましておめでとうございます。
組合員、家族の皆様には、健やかな新春をお迎えのことと存じます。
日頃からJP労組運動にご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。
昨年は、夏の厳しい猛暑に続き、竜巻、集中豪雨、そして頻発した大型台風の襲来等で全国各地に大きな被害をもたらしました。
私は、その猛威に愕然とするとともに、地球規模での気候変動や環境保全対策の重要性を痛感しております。
また、こうした被害は組合員の元でも発生しており、「もしもの時の備え」である共済の加入促進に全力を注ぐ想いを強くしました。同時に東日本大震災からの復興支援の「心ひとつに運動」、社会貢献活動の「スマイルプロジェクト」の展開など、運動領域の拡大を追求したいとも思っております。
さて、昨年7月の「第23回参議院議員選挙」では、JP労組組織内候補として擁立した「さだみつ克之」を勝利に導くことができず残念な結果となってしまいました。
地方本部は、この結果を真摯に受け止めつつ、組合員との対話を積み重ね再生に向けた一歩を踏み出したところです。
改めてご支援に感謝申し上げる次第です。
本年は、日本郵政の株式上場計画を含む中期経営計画の発表、待ったなしの2014春闘、そして新たな人事・給与制度のスタートなど、郵政グループ労使にとって分水嶺の年と言っても過言ではありません。
一方、職場では、改正郵政民営化法による会社統合メリットの実感どころか、慢性的な要員不足による労働環境の劣化や、労使コミの形骸化による労使関係の希薄化など、数々の課題が浮き彫りになっています。
その主たる要因は、経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の不足はもとより、職場の「ソーシャル・キャピタル(人々の信頼関係や結びつきを表す概念)」の低下があると考えております。
これまで当たり前に存在し組織を支えていた、仲間意識、円滑なコミュニケーション、相互信頼、一体感、助け合い、技術の伝承といった意識や価値が、成果主義による個人化、ITの発達によるコミュニケーションの変容、雇用形態や働き方の多様化など、様々な環境変化によって薄らぎ、その基盤が揺らいでおります。
経営陣も設備投資計画を検討している模様ですが、企業風土改革が急務であると同時に「人と人とのつながり」、「組織と個人の信頼」という、言わば目に見えない資源の再生のために、新たな人事・給与制度が導入される今だからこそ、要員確保や賃金と処遇改善という「人への投資」をすべきと強く訴えたいと思います。
結びとなりますが、私は、先の地方大会で、「原点・実践・伝授」をキーワードに組織再生を図りたいと申し上げました。それは、「労働運動の原点に立ち返り、労働運動を実践する姿から労働運動の理念を伝授すること」であり、その力を人財育成と組織や「みらい研」の加入拡大につなげ、JP労組関東の影響力を高めたいとの想いでありました。
新年にあたり、常にその想いを念頭に、組合員の皆さんが何か一つでも職場が変わったと実感できるよう、全力を尽くす決意を新たにしております。
今年の干支は「午」。「物事がウマくいく」「幸運が駆け込んでくる」と縁起が良いと言われます。
大空に羽ばたく天馬(ペガサス)の如く飛躍の年となるよう、皆様の変わらぬご協力をお願いし年頭のごあいさつといたします。
本年も、心ひとつに一緒にがんばりましょう。
敬具
2014年 初春
日本郵政グループ労働組合関東地方本部
執行委員長 小室 隆行