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年頭にあたって〜辰年に龍の国のごとく

2012年1月1日

 新年のご挨拶を申し上げます。
 組合員、家族の皆様には、お健やかな新年をお迎えのことと存じます。
 日頃のJP労組運動の発展に向けた活動とともに、年末始繁忙のご労苦に敬意を表し感謝申し上げます。

 

 昨年は、東日本大震災、大型台風の襲来、タイの大洪水等の自然の猛威に加えて、アラブ諸国における民主化運動の高まり、欧州の通貨危機、そして北朝鮮情勢等、歴史に記されるであろう大きな出来事が数多く発生し、まさに激動の1年となりました。

 特に、東日本大震災と原発事故の衝撃は凄まじく、今も苦しんでおられる被災地の方々を思うと、新年の華やかさに一抹の躊躇感を禁じ得ない心境です。

 復旧・復興の道を切り拓くことは、今に生きる私たちの使命です。

 JP労組は、被災支部のサポートをはじめ「心ひとつに運動」を継続しておりますが、さらに関東では、昨年実施した被災された組合員の皆さんに対する、全国の組合員から寄せられた義援金を原資にお見舞金をお渡しする取り組みに加え、本年3月18日には、「3.11を忘れない関東集会(仮称)」を開催し、この出来事と教訓を風化させることなく、助け合い精神に立脚した労働運動の原点を再確認したいと思います。

 今年は、「一陽来復」の言葉のように、一刻も早い復旧・復興とともに笑顔と元気が溢れる年にと願っております。

 

 また昨年、「郵政改革関連法案」は、第179回臨時国会においても成立に至らず継続審議の扱いとなりました。私は、政策より政局優先の国会に対し、強い怒りと憤りを感じるとともに、組合員の皆さんや先輩OBの皆様に申し訳ない気持ちで一杯です。今後は、閉会中審査等を注視しつつ、何としても次期通常国会において早期成立を期するため、さらなる政治対応を強化する決意です。

 その際、関東の組織力について自問自答する必要があると考えています。

 言うまでもなく、全国平均を下回る組織率と「郵政未来研究会(みらい研)」の加入率です。この間、組合員の皆さんのお力で一定の成果を挙げていただいておりますが、今年は、JP労組が次期参議院選挙に擁立する組織内候補予定者を決定し、その闘いがスタートします。さらなる奮闘をお願いする次第です。

 

 さて、昨年の明るい話題のひとつにブータン国王夫妻の来日がありました。各地で常に微笑を絶やさず、清々しい風を吹かせましたが、特に、国会での「このような不幸からより強く大きく立ち上がることができる国が一つあるとすれば、それは日本です」との東日本大震災への追悼演説には、心を揺り動かされました。きっと、国王夫妻の思いやりと愛情のこもった謙虚な姿勢は、物質的な豊かさに捉われることなく、心の充実を追求する「国民総幸福量(GNH)」という考え方を基本とする国だからかも知れません。

 来日に影響されたわけではないでしょうが、日本においても内閣府が経済規模だけでは計れない豊かさを示す「幸福度指数」の試案を発表しました。貧困率や平均寿命、有給休暇の取得率といった132の指標をもとに個人の幸福感を計るそうです。オリンパスの損失隠しや大王製紙の不正資金流用、そして格差社会や環境破壊の進行等、経済成長一辺倒がもたらした日本の社会システムの歪みを変える一助となることを期待したいものです。

 他方、私たち郵政グループに働くものの「幸福度」はどうでしょうか。私は、郵政改革、郵便再生、春闘の結果等、厳しい環境と課題山積の中で、職場のモラルと働くもののモチベーションを危惧しており、いわば「組合員総幸福度」を指標に運動を構築し、組合員の皆さんと一緒に誤りなき道を切り拓き、ともに歩みたいと思っています。

 

 ちなみに、ブータンとは、現地語で「龍の国」という意味だそうです。そして今年の干支は「辰」。まさにJP労組関東も、龍の如く、より力強く、より大きく飛翔する決意も新たにしております。
 結びに、皆様のご多幸とご健勝を祈念し、年頭のご挨拶といたします。
 本年も、どうぞよろしくお願いします。

敬具

2012年 元旦

日本郵政グループ労働組合関東地方本部
執行委員長  小室 隆行



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